アフリカン NEWS
第4回 さよなら、白く輝く山 「キリマンジャロ」 執筆日時 2007/04/29(日) 15:21
タンザニアに派遣される協力隊員の中では、キリマンジャロ登山は「この国に派遣されて登らないなんて、そんなバカな・・・」という、ある意味必須のイベントです。実際に挑戦する人の割合も8割近くはいっていたように思います。もちろん派遣先で任せられている仕事をきちんと片づけ、ちゃんと職場の休みを利用しての登山ですよ。
そんなキリマンジャロ登山を成功させた隊員の自慢話に、必ず出てくるのが山頂付近に広がる万年雪のすばらしさです。太陽の光によって時としてエメラルドグリーンに輝くこの万年雪は、赤道付近にもかかわらずアフリカ最高峰5895メートルを誇るキリマンジャロだからこそ見ることのできる、まさに自然の神秘です。
ところがこの万年雪が、あと15年後には見られなくなるかも知れないというニュースが朝日新聞に載っていました。
「キリマンジャロ 雪細る万年雪 温暖化、世界遺産に被害」(asahi.com)
記事によると、「1万年以上維持されてきた万年雪が20世紀だけで8割失われ、このままだと15年以内にすべてなくなる」とのことです。地球温暖化の被害がこんな所にも広がっているのですね。「輝く山」をその名前の由来とするキリマンジャロ。その逸話が過去の話として語られる日もそう遠くないかも知れません。
しかし、地球温暖化がアフリカに与える影響はそれに止まりません。気候変動による作物の不作、水不足による生活環境の悪化など人々の生命に関わる問題が心配されています。日本では「暖冬だ暖冬だ、スキーができない」と平和なニュースが流れていますが、そんなスキー場が困っている場合ではないと思うのですが、それは私だけでしょうか・・・。
そしてもうひとつ付け加えておかなければならない事は、「日本の二酸化炭素排出量はアフリカ全土の合計以上」という事実です。タンザニア自身が使っている二酸化炭素なんて砂粒みたいな物ですよ。それなのに地球温暖化の被害は世界平等です。不公平な話です。
以下に世界の二酸化炭素排出量のグラフを紹介します。日本は堂々の第4位。これを見るとタンザニアで耳にした「農村部の炭焼きが地球温暖化を進める」なんて見当はずれもいいところでしたね。森林減少もその後の植林をきちん指導できていれば防げる問題です。そんなこと規制するより、日本の私たちが無駄に付いてる隣の部屋の電気を消すべきでした。反省しきりです。その方が遙かに二酸化炭素削減ですよね。数値的に。

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