アフリカの話 ~アフリカ滞在記とアフリカNEWS~

アフリカ滞在記

東アフリカの料理達(2)    執筆日時  2007/05/18(金) 08:16

 前回に引き続き、タンザニアの料理を紹介したいと思います。今回はアフリカ人の主食とも言われ、東アフリカのみならず、中・南部アフリカでも食されるウガリ(シマとも呼ばれる)の紹介をしていきたいと思います。


1.ウガリ ナ サマキ
アップロードファイル 17-1.jpg 「タンザニアの主食ウガリ(通常はトウモロコシ。写真はキャッサバのもの)に、湖ならではのナマズとダガー(小魚)を揚げたものがおかずに。チャイニーズ(と呼ばれる葉を炒めたもの)にトマトのムチュジ(スープ)、バナナも付いた、かなりゴージャスな一品。」(アフリカ展覧会 ウガリなサマキより)

 ウガリは一般的にトウモロコシを粉にしたものをお湯で練ることによって調理します。トウモロコシのウガリは色が真っ白で、無味無臭? 日本人はこの味にうまみを感じることはほとんどないかも知れません。でも別段変わった味がするわけでもないので、初めてでも全く食べられないと言うこともないでしょう。付け合わせとしてマハラゲ(豆の煮込み料理)やダガー(魚)、ムチュジ(トマトのスープ)やムチチャ(ほうれん草)などといっしょに食べます。

アップロードファイル 17-2.jpg
 美味しいウガリを作る上で最も重要なのは「とにかくよく練ること」。ウガリ粉をお湯で溶いた直後はとても柔らかいウガリも、練る間に水分が蒸発し段々と堅くなります。そこでギブアップせず手が筋肉痛になる勢いでこね続けることが大切です。そうすることでウガリ粉の玉もなくなりマイルドでありながら食べ応えのあるウガリが出来上がります。そう、アフリカのお母さんの腕っ節が強いのは毎日のウガリ作りの影響でした。
 
 
 
アップロードファイル 17-3.jpg
 ところで、ウガリ料理で独特なのはその食べ方です。大きな皿に盛られたウガリを家族や仲間内で囲み、みんなでいっしょに食べるのが伝統的な食べ方です。また素手で直接食べるのもウガリならではで、ウガリを軽くつまみ手でしばらくコネコネして柔らかくした後、付け合わせのおかずを器用にウガリに挟み(くっつけ?)口に運びます。慣れないうちは意外と難しいかも知れません。ひとつの皿に盛られたウガリを気の合う仲間と食べるのはとても楽しいものですが、旅行などで東アフリカに渡っても食堂などではひとりひとり皿に盛られて出されるので(当然です)、この楽しみを味わえないのがちょっと残念です。アフリカに行った時にはぜひ一般のご家庭におじゃまし、みんなで囲むウガリのおいしさを体感してみて下さい。


 また、ウガリは一般的にトウモロコシの粉を使い調理されますが、地方にはキャッサバ(ミホゴ)の芋を使ったウガリやヒエ(ウレジであってる?)を使ったウガリなどもあります。キャッサバウガリは茶色でそのもちもちとした食感が特徴的で、タンザニア在住の日本人にはちょっと人気の味でした。アップロードファイル 17-4.jpgヒエを使ったウガリは本当に奥地の村などに行かないと手に入らない幻のウガリで、褐色で食べ応えがあるのが特徴でしょうか。ともにトウモロコシの育たない地方の人々が、トウモロコシウガリの代用として食しているためタンザニア人にはあまり人気がないように思われます。日本で言う、「お米が取れないからヒエや粟を食べる」感覚なのかも知れません。でも、ウガリ好きなら一度は食べてみたい幻の料理達ですね。


 さて、今回はウガリだけのために長々とうんちくを書いてしまいましたが、みなさんにもウガリの良さが伝わったでしょうか?インターネットでウガリを検索しても「おいしくない」「ワリ(ご飯)の方がいい」といったネガティブな意見の方が多いようですが、それは町中の大衆食堂で美味しくないウガリを食べているからかも知れません。やはり家庭で作られるウガリを一度食べてみることをおすすめします。そしてなんと言ってもウガリ料理の醍醐味はみんなで和気あいあいと食べるその場の雰囲気です。みなさんもアフリカで楽しく美味しいウガリと出会えるといいですね。

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