アフリカ滞在記
ようこそ、ムピティンビ村へ 執筆日時 2007/04/11(水) 19:06
今回は、2003年から06年まで2年半、青年海外協力隊員として派遣されていましたムピティンビ村の紹介をしたいと思います。ワナキジジ常連さんは私の協力隊仲間が多く、みんな知っている話ではありますがしばし私の村自慢にお付き合い下さい。
さて、理数科教師として派遣されたムピティンビ村ですが想像通りの田舎村です。タンザニア南西部に位置するルブマ州、その州都ソンゲア近郊に散らばる村々のひとつです。ソンゲアから車で1時間あまりとそれほど離れていないにもかかわらず村の活気が今ひとつなのは、交通の要所でもなければ大した特産物もないからかもしれません。町からムピティンビへの道をそのまま南へと突き進むと一応モザンビークへと抜ける国境越えの道となるのですが、そのモザンビーク側の村々も特にパッとしない場所であるため全く活用されていないのが現状です。とても残念です。
田舎自慢でよく話題に上るのが水・電気・電話インフラの普及度ですが、何を隠そうムピティンビ村にはその全てありません。派遣先が手配してくれた家には水道の蛇口自体は付けられていたのですが、一年中水は全く出ませんでした。たまに水道の奥から「ゴロゴロゴロー」と水らしい音がすると、「ま、まさかついに水が・・・」とバケツを準備したりしますが、もちろんそんなことありません。ぬか喜びです。タンザニア全土に散らばる全協力隊員100名弱の中には、「水がない」「電気がない」「電話が通じない」という方は何人もおられますが、これら全てがひとつもない村に派遣されているのは一握り(片手ぐらい)の隊員だと思います。そのひとつがムピティンビ村というわけです。
そうそう、そんな楽しいムピティンビ生活でしたが、帰国を目前にとんでもない大発展(?)がありました。なんと、このムピティンビ村が携帯電話のサービスエリア圏内となったのです。数ある重要インフラを押しのけて携帯電話が一番先に整備されるところが資本主義、経済発展の怖さを感じますね。夜はランプ、薪での料理、水は井戸からの村生活の中、ケータイ片手に国際電話です。電気はないのに携帯は通じる、さてどこでこの携帯を充電すればいいのでしょうか。キクウェテさん(タンザニア大統領)、水が先でしょ。
と、ネガティブな感じで紹介がはじまっていますが、これは裏を返せば「タンザニアの古き良き時代」に出会える癒し系の村ということです。農業が主な産業で、タンザニアの主食トウモロコシや稲作をする農家もあります。気候は典型的な大陸内陸部の高地という感じでしょうか、赤道からそれほど離れていないにもかかわらずとても涼しい所です。南半球の夏、1月頃には確かに昼間は暑くなりますが、夜になるとめっきり涼しくなって寝苦しいと感じることは全くありません。雨季と乾季がはっきりと分かれており、5月頃から11月頃までの乾期の間は、約半年間雨が一滴も降りません。そして雨期になると一転、夕方には激しいスコールの来襲です。一日中シトシトなんて生やさしい日本の雨とは違います。太陽カンカン照り真っ昼間、突然すずしーい風が流れたかと思うと「ドバー」って感じです。道は川へと変わり、学校の授業は中止、洗濯物はすでにずぶ濡れ、そして私は大急ぎでバケツを軒下にセッティングしささやかな幸せを感じる。そんな楽しい毎日です。
次回へつづく・・・

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