アフリカの話 ~アフリカ滞在記とアフリカNEWS~

アフリカ滞在記

ようこそ、ムピティンビ村へ(2)    執筆日時  2007/04/18(水) 19:44

 さて、前回は楽しいムピティンビ生活の一端をご紹介しましたが、今回もさらにムピティンビ自慢続けていきたいと思います。

アップロードファイル 9-1.jpg タンザニアには100を超える部族が暮らしていると言われていますが、ここムピティンビ村はソンゲア周辺でも一番大きな部族であるンゴニ族がその大半を占めます。年配の方々は部族語であるキンゴーニ(ンゴニ語)を話しますし、祝い事や祭り事の際には伝統のンゴマが披露されます。残念ながら私は、2年半も村生活をしていながら簡単な挨拶以外全く部族語は話せませんし、シャイなのでンゴマも踊りません。でも決して隊員時代引きこもりだったわけではないですよ。

 言い訳をさせていただくとこの部族語、部族によって使用率が違うと思います。例えばタンザニア北西部のビクトリア湖周辺に住むスクマ族やかの有名なマサイ族などは、若者達も皆町中で普通に部族語を使っているのを見かけますが、ンゴニ族はそれほど積極的に使わない印象があります。ムピティンビ中学校の生徒の中には部族語を話せない子どももいると思います。やはり、その地域での各部族の勢力や文化へのこだわりなどが影響しているのかも知れません。

アップロードファイル 9-2.jpg ところで、村だ村だと言ってもここムピティンビ、ちゃんと食堂や店が集まる商業地区があるんです。通称「ミッション」。近くにあるドイツミッショナリー系の教会があることからこう呼ばれています。村に赴任したばかりの頃は、隣の家の人が「ちょっとミッションに行ってくるよ」と言うたびに、「何か特別な指令(ミッション)を帯びてるのか・・・?」と不思議に思いましたが、ただの勘違いです。ミッションに行けば大抵の生活用品は手に入りますし、食材もちょこっとだけなら買えます。運のいい週末には豚肉が手にはいることもあり、1キロ大体200円ぐらいでしょうか。

 昼過ぎにもなれば年配の方々が集まって楽しく地酒を飲みはじめます。この地方では地酒と言えば竹の樹液で造るウランジが最も一般的ですが、その他にもトウモロコシで作るコモン、バナナで作るンベゲや蜂蜜で作るワンズキなどたくさんの種類があります。それほど酒に強くない私のお薦めは、程よい甘みのあるンベゲとワンズキ。飲み過ぎるとお腹をこわす可能性がありますが、結構美味しいですよ。

アップロードファイル 9-4.jpg さて、ミッションの話が出てきたので簡単にこのミッショナリー系の教会についても説明します。タンザニアはその昔ドイツの植民地であった時代があり、その頃の名残でタンザニア各地にミッションと呼ばれるドイツ系の教会が点在しています。「こんな所にまで」と驚くような奥地の村にまで立派な教会が建てられており、一歩この教会の敷地内に入るとそこはもうヨーロッパ、きれいな花や立派な農園が広がっています。ムピティンビ村の教会も、とても広い敷地が大きな壁に囲まれ、その中ではふんだんな水を使って農園が営まれていました。

 最後に、もし「ムピティンビ村に行ってみたい」という奇特な方のために、正しいムピティンビへの行き方を紹介します。まず、飛行機でタンザニアまで来て下さい。エミュレーツ航空のドバイ経由が最近人気です。アップロードファイル 9-5.jpgそして首都ダルエスサラームからルブマ州の州都ソンゲアまでバスで約14時間。朝6時にダルエスを出発し、夜8時にはソンゲアに着きます。かなりハードですが、途中国立公園の中をバスが突っ走ったり(キリンとか見られます)、見晴らしのいい山岳部を登ったりとアフリカの大自然を満喫できる14時間です。その後、ソンゲアで一泊し翌日ムピティンビ行きのバスに乗ります。ソンゲアからは1時間程度、夕方発なので暗くなる少し前ぐらいにはムピティンビに着くでしょう。着いたらミッションで思う存分地酒を楽しんで下さい。

 私が在任中に10名程度の日本人がムピティンビ村を訪ねてきてくれました。毎回、特に見るところもない村で時間を持て余し気味でしたが、のんびりロハスな雰囲気を味わいたい方、ンゴニ族に興味のある方、酒には目がないという方はぜひ訪ねてみて下さい。

 カリブサーナ、ムピティンビ。

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